News / Nunn Road / 2018 / March 2018

3月8日の卒園の会、大変お世話様になりました。狭いスペースで窮屈な中、保護者の皆様が見守って下さって心に残る卒園の会にすることができました。卒園児のお母様方からのプレゼント、とてもかわいくて素敵です。在園児のお母様方からのプレゼントも、皆様大変喜ばれていました。ありがとうございます。又、第二部や食事会も大変お世話になりました。とても温かい会でした。

 卒園児13人という大きな年長さんクラスでしたが、だからこそ、サリー先生が1月病休になった時も、彼らが中心になって小さい子達を助け、豆まき、チャイニーズニューイヤーの会、ひなまつり、たくさんのお誕生会をやり終えることができました。祈り、信じ、助け合えば、どんな大変なことでも乗り越えることができるということを彼らは教えてくれました。

 そして、今年は、チャイニーズニューイヤーが遅かったため、事前に少しずつ準備はしたものの、本格的に卒園の会の練習ができたのは、二週間だけでした。それでも、毎日毎日積み上げる中、歌や詩、劇など頑張ってくれたんです。小さい子達も自由遊びの時間や、Vanを待っている時に、卒園児の真似をして歌ったり劇をしたり、そこには、みんなで作り上げ、お兄さんお姉さん達を送り出してあげるんだという雰囲気が感じられました。

 小さい子達なので、お別れ、新しい出発など、いろいろなさみしさ、不安が、次から次へといろいろな形で現れました。毎日一生懸命、「忘れないよ」「20歳になったら帰って来るよ」のお手紙やプレゼントを作った子達。最後だから、お庭で汗びっしょりになって走り回ったり木登りしたり、はじける笑顔で過ごした子達。心が繊細になっている時なので、小さなことで言い合いしたり、そして、話し合い、大好きした子達。

 本当に、凝縮した集大成の2週間でした。体調を悪くする子供達も出てきたので、みんなで必死にお祈りしました。当日は練習を一生懸命頑張ってくれたゆうきちゃんが、熱でお休みでとても残念でした。(今は元気になっています。)卒園児達は、全員参加することができました。かい君は、最初熱があったのですが、頑張る中、最後には熱も下がって本当に良かったです。

 小さい子達も、一時間以上という長い時間(大幅に帰宅時間が遅くなり申し訳ありませんでした。)を本当によく頑張ってくれました。

 卒園の会は、一年の集大成。年長児クラスで学んだこと、係の仕事、行事の責任、小さい子達と交わる中身に着けたこと全てが当日発表されます。たくさんの発表を生き生きとやってくれた卒園児達。あの日、本当に感動しました。それぞれの持つ素晴らしさを生かして、これからものびのびと成長していって欲しいと思います。

 

  

   

   

  

  

  

はたちにて 帰って来るよと 愛し子が

離れても 心と心 つながりし

二十四の 健君帰りし おめでとう

ノームさん 守ってください 愛し子を

ナニアにて 出会いし子たち たからもの

たくさんの やさしい思い ありがとう

いつかまた 再会の日を 夢に見て

大好きの はだのぬくもり 忘れない

愛し子へ 贈る言葉は だいじょうぶ

皆さんの 笑顔を胸に いつまでも

次から次へといろいろなことが思い出されます。素晴らしい出会いへの感謝と、明日への希望に託して、大好きな皆様にお贈りします。

橋本健君(ナニア第一期生)は、卒園の会直前にお兄さんとナニアを訪問してくれて、「おめでとう」と言ってくれました。24歳の健お兄さんが「ケーキを焼いたこと、遊んだこと覚えているよ」と言ってくれてみんなとても嬉しそうでした。

 「20歳になったら帰ってきてね」「帰って来るよ」は必ず実現します。☺


3月16日(金)は、日本に帰国する子供達やナニア最後の日の卒園児を送り出し、一つのチャプターが終わりました。

 「純子先生、一つ聞きたいことがあるんだけど。○○君と、○○君と○○は、日本に帰るの?どうして日本に帰るの?」という質問を真剣な顔でその日何回も繰り返した4歳児。悲しそうな顔をしながらも、「ぼくが20歳になったら帰って来るよ、それまで待っててね」と一生懸命言ってくれた6歳児。卒園児達の、「ナニアはたからもの、たのしかったよ、わすれないよ」「こころとこころはずっとつながっているよ」「20さいになったらかえってくるよ、だいすき」「いままでおせわしてくれてありがとう」と心を込めて書いてくれたたくさんのお手紙。

 一人一人を「大好き」しながら、「この子達は大丈夫。しっかり自分の足で歩いていってくれることだろう。そして、ずっとつながっていられることだろう。」と心から思えることを幸せに思いました。

 見送る子達も立派に大好きして送ってくれました。私のことを心配してティッシュを持ってきてくれたり、「大丈夫だよ、また会えるよ」と言ってくれた子達もたくさんいるんです。小さいけど豊かな心の子供達です。

CSルイースのナルニア園のように子供達が帰りたい場所、子供達の家、故郷になって欲しいという思いから「ナニア」と名付けました。

 今年22年目のナニア。この数年、大人になった子供達が帰ってきて、たくさん思い出話をしてくれるようになりました。それを聞きながら、本当に心と心は、ずっとつながっていられる。それはナニアの後輩達にたくさんの励ましの気持ちと、希望を分けてくれていると信じさせてくれました。

 そして、4月、又、新しいチャプターがスタートします。お別れした子達とずっとつながりながら、たくさんの子達との新しい出会いを楽しみにしている私です。今年度も、みんなで助け合って、素晴らしい一年になりますように。

 どうぞ よろしく お願い致します。

4月25日(水)は、イースターのお祝いをします。ナニアでは、New Life Festivalと呼びます。

 この日は、大地から新芽が出、卵からひなが生まれるという命のよみがえりを祝う日です。卵を隠すのにうさぎがよく使われますが、それは菜食であることや自らを犠牲にして、仲間を助けるといううさぎの特質を表しているようです。

 この日、子供達はゆで卵をクレヨンで飾りつけ、アルミフォイルで包みます。その後、人形劇を見ます。

 あらすじ

 キャタピラーさんと出会い友達になった小さな女の子が、キャタピラーさんが変っていく様子を「病気」だと思い、一生懸命、薬やお祈りして治そうとします。そして、しばらくしたら姿が見えなくなりとても悲しみます。困ってノームさんにお願いしたら、「お庭で又、いい出会いがある」と教えてもらい少し元気になります。

 今度は、背中に卵を背負ったうさぎさんに出会います。庭に卵を隠す所だったうさぎさんは、女の子を誘い、草花がきれいに咲くイースターガーデンに連れていきます。そこで女の子は、きれいなちょうちょさんに出会います。どこかで見たようなちょうちょさん。その時うさぎさんが、キャタピラーさんはちょうになったので、いつでも女の子に会うことができると教えてくれました。そして、女の子は、ちょうちょさんと楽しく歌って踊りました。-おしまい-

 この人形劇の間に、お母さんうさぎ(キッチンスタッフ)が庭に卵を隠し、子供たちがエッグハンティングをします。子供達はこのお祝いが大好きです。この日、自分で飾り付けた卵と折り紙うさぎを持って帰りますので、お話を聞いてあげて下さい。

  

  

  

  

  

小さい子供たちにとって、ありでも、ゴキブリでも、みんな命のある大切な生き物です。ナニアでは、迷子になったありさんが部屋の中に入ってきたら、「お父さん、お母さんの所に帰してあげるね」と、そっと外に出しています。たまに、ゴキブリにも会うのですが、その時も、「お父さん、お母さんの所に帰ろうね」と言いながら、ティッシュでそっと包みます。(子供たちが見ているのでできるんですよ。)そして、キッチンの裏の方に行って、「おうちに帰ってね」と外に投げる格好をします。私がどうするか、付いて来ている子供達は、「あーよかった、おうちに帰ったね」と安心して保育室に帰って行きます。その後、私は、そっとそれを処分するのですが・・・・・。

 ゴキブリは、不衛生というのは、大きくなったら、自然にわかってきます。でも、幼児期は、「命の大切さ」を学ぶことの方が大切です。彼らの魂を豊かにするからです。そして、「三つ子の魂、百まで」と言われるように、この時期、大人が意識してあげたことは、彼らの心に残り、成長を助けてくれること間違いなしです。

3月30日に向けてカウントダウンしている卒園児達、それぞれいろいろ思いがあるようです。毎日のようにいろいろなお手紙や話をしてくれます。

 「まだとってもちいさかったころ、じゅんこせんせいにあうことしっていたよ」「せかいじゅうどこにいても、こころとこころはつながっているよ」「こころがあたたかくなるおてがみだよ」「ナニアにがっこうがあったら、このままいっしょにいけるのにね」

 こんなにたくさんの「たからもの」をもらって感激しています。このたからものはずっとナニアに、私の心の中にあり、つながっています。

子供たちは、死んでしまった生き物にお墓を作ってあげたら、それが天国に行けると信じていて、小さな虫さんたちのお墓を上手に作ります。お花や石ころで飾ってくれますよ。以前、作った虫さんのお墓も覚えていて、「みんな天国で幸せだね」ということになっています。ナニアの土と天国は、つながっていると信じているのですよ。


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