News / Nunn Road / 2008 / No.J180 28th Oct 2008

 先日の感謝祭、大変お世話になりました。今年はEnglishクラスの卒園の会を感謝祭の前に行ったり、先生達の入れ替わりがあったり、ティエン先生が予定より早く出産されたりと、会の前いろいろなことがあったのですが、スタッフも子供達も力を合わせて準備をしました。


 特に前日の準備で、いすをキッチンの外から運ぶこと、部屋の模様替えなど子供達がたくさん手伝ってくれました。いすを運ぶ時は、狭い廊下なので流れ作業 でしていましたよ。10人ぐらいの子が廊下に並んで次から次へといすを渡して行くんです。「純子先生、今日は大変だね。でも明日は感謝祭でうれしいね」と 言いながら・・・

 ホールのフェスティバルコーナーで毎日飾り用の野菜が増えていくのを見て会を楽しみにしながら、詩や歌の練習やたくさんの準備の手伝いをすることによって「自分たちの感謝祭」と感じられたことと思います。

 子供達が作った焼きたてのパンもおいしかったですか?人形劇の最後に子供たちも自ら人形たちと一緒に「お父さんのお空・・・・お母さんの大地・・・」と歌ってくれるのを聞きながら、みんなで作り上げた会になったことを嬉しく思いました。

一つの行事が終わるごとに、子供達が大きく成長していっているようです。

人形劇のあらすじ 「水の竜」

 水の竜が雨を降らせてくれるので、お百姓さん、カエル君、ニワトリ君、お花はみんな大喜びしていました。ところが、みんなの幸せを嫌う魔女が「まほうの杖」を使って、水の竜をつかまえたため、雨が降らなくてみんな困ってしまいました。
 どうしようもなく、お城の王子に相談したところ、勇敢な王子は知恵もののおばあさんに教えてもらって、魔女の「まほうの杖」を取って水の竜を助けに行くことにしました。
 森の中で出会った女の子が魔女の家まで連れて行ってくれ、王子は魔女が居眠りしている間に杖を取り上げ、水の竜が助けられました。居眠りから起きた魔女 は、まほうの杖と水の竜がいなくなり、カンカンに怒っていました。村では又雨が降り、野菜や花が育ち、カエル君の池にも水が十分あり、みんな大喜びしまし た。
 女の子は、森の中で見つけた「幸せの花」をたくさん集め、ナニアの子どもたちにあげたいと持ってきました。そして、最後にみんなで
 ♪ おとうさんのお空 おとうさんのお空 
    広く大きく高いお空
    おかあさんの大地 やさしいね
    お米やにんじん育ててくれる お米やにんじん育ててくれる・・・
と歌い、幸せの花(折り紙)を子供たちがもらって おしまい。

11月の行事予定

  7日 りんちゃんのお誕生会
 14日 ゆうさぶろう君のお誕生会
 24日 ゆうと君のお誕生会
 25日 だいち君のお誕生会

自 然界には、日の出、日の入り、星の運行、季節の移り変わりなど、いろいろなリズムがあります。また、人間にも、呼吸、脈拍、眠りと目覚めなど決まったリズ ムがあります。そして「リズムのある規則正しい生活」がどんなに我々の健康に大切かということも誰もが知っています。でも、現代の人々は、リズムのくずれ た生活が普通になっているのではないでしょうか?そんな中、大人は「リズムかくずれる」というのを自覚できるのでいいのですが、小さな子供達にはそれがで きません。与えられたリズムの中で、子供達は体を作り、魂を成長させていく、もしもそれがくずれたリズムだったら大変です。

 ナニアでは「集中」「拡散」のリズムを交互に入れています。朝、園に来たら静かに芸術活動(集中) その後自由遊び(拡散) 片付けの後、お祈りの言葉 とおやつ(集中) リズム遊び、歌(拡散) ゆうびん屋さん(子供たちの持ってきた郵便物をあける時間)(集中) 外遊び(拡散) 着替えと昼食(集中)  午後の自由遊び(拡散) 帰りのお話(集中) そして繰り返しのリズムを大切にし、フェスティバルの前には、そのテーマに合わせて同じ詩、歌、指遊びを 繰り返して準備をしていきます。

 ご家庭では、きちんとしたリズムをいつも続けるのは大変かもしれませんが、子供たちが疲れているようだったら、(集中)のリズムを作ってあげてくださ い。静かに集中することによって、また次のエネルギーを得ることができます。そして、子供たちが訪問し合って遊ぶ時なども、各ご家庭のルールをきちんと 言ってあげることが大切だと思います。それはショッピングセンターやレストラン、飛行場など公の場でのルールにもつながっていくと思います。何人かの子供 たちが集まれば、広い場所だったら騒いだり走り回ったりしたがります。大人がそれを意識して前もって公の場でのルールを伝え、騒ぎそうな時は、あやとり、 折り紙、絵本など用意してあげることも大切だと思います。「拡散」ばかりになりがちな時、「集中」のリズムを入れることによって、子供たちが安定し、育児 しやすくなると思います。

 最後に、日々のあわただしい生活では、大人自身にとってなかなか静かにする時間が持てないかと思いますが、時々自分の呼吸を意識してみてください。浅い 呼吸になりがちな時、おなかから呼吸してみることも大切です。そして、寝る前に5分間でも静かに瞑想する、祈るということをすると、日常の心配事など忘れ て幸せな気持ちになれます。もうひとつ、付け加えれば、腹を立てている相手の幸せを祈ると効果的です。すべてはつながっているのでよく思っていない相手の ために祈ることで、自分の中の苦しみが少なくなり、それによって楽になり、相手も近くなってきます。信じられないかもしれませんが、これは本当に効果的で す。ぜひお試しください。

先日、年長さん達がクワガタの幼虫を砂場で見つけました。その日から本を見て幼虫の飼い方を研究する子、アンティージャネットにリンゴの皮をもらいに行く子、幼虫の家をきれいに飾る子など外遊びの時間は幼虫のお世話を一生懸命しています。
 ある日、本で幼虫は枯れ木の中で育つというのを見た彼らは、何か枯れ木に代わるものを探していました。そして、パパイヤの茎には中に空洞があるというの を知っていたのか、彼らは折って幼虫の家を作ろうとしました。でも、自分たちが折ったのでは折った口がふさがってしまいました。そこで彼らはまた考えて、 ウサギにかじってもらうように頼んだそうです。すべて終わった後、見事に成功した空洞の見えるパパイヤの茎を嬉しそうに見せてくれました。「うさぎさんに やってもらったよ」と言いながら・・・ その後みんなで「うさぎさんありがとう」と言っていました。
 豆科学者たちがたくさんいますね。

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